$950を超えない価値の盗難は軽犯罪扱い!? 知っておきたいカリフォルニア州の法律と残念過ぎる配達員。

車社会のロサンゼルス。

普段の外出にはほぼ車を利用するため、玄関からではなくガレージに繋がるドアから出て外出する事が多いのですが、先日たまたま玄関から外出した際に、荷物の配達員が私の自宅玄関の方へ歩いて行くのを見掛けたので、こっそり観察していると…

その配達員は玄関までの階段を最後まで昇り切らず、あと4段ほど残して、そこから玄関目掛けて荷物を放り投げた! (゚∇゚ ;)エッ!?

その荷物にはガラス製品が入っていたため、このように「GLASS -Handle With Care- (ガラス:取扱注意)」のステッカーがしっかり貼ってあったのです。

配達先の住所が読めるのだから、これが読めないはずはないよね…
もはや、わざととしか思えない行為です。

このような行為が多く存在する事は分かっていても、自分の荷物がこのような扱いをされているのを目の当たりにすると悲しい気持ちになります。( ´△`)
幸い箱の中の品物に関しては、発送元の業者の方が緩衝材でしっかり保護して梱包してくださっていたおかげでダメージは一切ありませんでした。

ちなみに玄関先の階段を降りトラックに戻る途中の配達員を、駆け寄って一言物申したい気持ちを必死に抑えつつスマホを操作しながら目で追っていた私。
そんな私と目が合った配達員が、若干ナーバスな表情をしていたように感じたのは気のせいでしょうか。

最近は玄関先にカメラが設置されているご家庭も多いですから、こうしてキャッチされているケースが沢山ありますよね。

配達物を玄関前に雑に落として立ち去った配達員と、その直後に来た別の配達員との行動の違いに、仕事への取組み方や姿勢は人によって大きく異なるという事を改めて感じます。
素晴らしいサービスを受ける事もあれば、クソのようなサービスを受ける事もあります。
確率はFifty-Fifty…
分かってはいても残念です。

ところで荷物の配達において、日本では多くの場合は配達員が受取人に手渡しする事が多いと思うのですが、アメリカでは玄関前ポーチなどへの置き配が主流です。
アパートなどの集合住宅では個々の玄関前に置かれる事もあれば、集合郵便受けの下などにランダムに置かれている事もあるため、盗難の被害が多いのも事実。

NBC Newsより

ちなみに私が以前ランニング中に見掛けて驚いたのは、歩道に設置されている郵便受けの下に大きな配達物が放置されていた事。
安全な地域でなければ、秒で盗難に遭うでしょう。

ちなみにカリフォルニア州では、$950を超えない価値の盗難においては軽犯罪の扱いとされているそうです。
2014年11月にカリフォルニア州の有権者による国民投票で可決されたCalifornia Proposition 47により、一部の非暴力犯罪が重罪ではなく軽罪として再分類されました。
California CourtsのWebsiteによれば、この可決によって$950を超えない価値の品物の万引きや窃盗などは軽犯罪の扱いとなったとの事。

California Courtsより

例えばオンラインショッピングで注文した品物が玄関前ポーチに置き配され、しばらく放置している間に盗難の被害に遭ったとしても、その品物の価値が$950を超えていなければ軽犯罪の扱いとされてしまいます。

と言うか…

$950と簡単に言いますが、日本円で10万円以上ですよ! (USドルで生活していても日本円に換算する癖w)
こうした玄関前ポーチに置き配された配達物を窃盗するゴミカスどもは「Porch Pirates (ポーチパイレーツ)」と呼ばれ、アメリカでは大きな問題となっています。
しかも重い罰則を受ける事が無ければ、これらの犯罪は何度も繰り返される訳ですから、個人的には改善を望みます。

Happy Friday!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロサンゼルス情報へ